家は買った方がいいか、賃貸がいいか。ズバリお答えします。一日も早く買いましょう。理由をお話しします。
賃貸=大家さんのお家を買ってあげている状態です
賃貸するときにこの賃料は大家さんの家を購入する資金になるのだなんて考える方、なかなかおられないでしょう。
しかし逆の立場になってみて考えてください。
あなたが大家さんであったとしてローンを組んで購入したお家をひとにお貸しするとしたら…
ローンは当然いただいた家賃から返済することになるでしょう。
つまり賃貸するということは支払ったお金で大家さんのお家を購入する資金にしてあげるようなもの。
また賃貸は当然大家さんの利益、そして大家さんは事業としてその家を購入しているため住宅ローンより割高な事業者ローンを組んで購入しています。それらがふくまれているため購入するよりも割高に賃料が設定されている場合が多いものです。
一方で家を購入すると、家や土地は不動産という財産としてあなたのものになります。
どっちみちどこかに住む必要があるなかで、
賃貸か購入か迷うときには
あなたのお金を人の財産のために支払うのか、自分自身の財産に変えるのか
いずれを選択したいか考えるといいかもしれません
超低金利住宅ローン+住宅ローン減税が活用できる
景気が低迷する中デフレ脱却、消費拡大のため2013年4月アベノミクス「3本の矢」の中核、日銀による異次元金融緩和、俗にいう黒田バズーカを契機とした超低金利状態がいまなお続いています。
ご自身の居住のための家の購入資金では住宅ローンという名前のローンを組むことができますが、
その住宅ローンの金利は最低で全期間固定金利の場合年間0.680%変動金利で0.418%となっており、ほぼ限界近くの低金利状態となっています。
金利って考えていますか?
銀行や条件により前後しますが
2007年では全期間固定金利フラット35の金利は3%を超えていました。
2021年においてフラット35の金利は約1%。
・・・と考えがちなのですが、
この金利は年間の金利。利率の差はわずかに見えますが実際の支払金額は非常に大きくなってしまいます。
例えば5000万円の住宅ローンを組んだ場合1%と3%の金利でのそれぞれの総支払金額を見てみましょう。
5000万円を
1.0%の住宅ローン(35年間元利均等)で借りた場合の総支払金額は約5928万円(毎月支払額約14142円)
3.0%の住宅ローン(35年間元利均等)で借りた場合の総支払金額約8082万円(毎月支払額約19242円)
以上のようにたった年間利率2%の差で総支払金額において約2154万円の差がでてしまうのです。
さらに住宅ローン控除の適用が受けられる
年間最大40万円(認定長期優良住宅や認定低炭素住宅では50万円)の控除を最長10年間(2019年の消費税増税をうけて消費税10.0%で住宅を購入し一定の要件を満たせば最長13年間)にわたって受けることができます
年収500万円5000万円(消費税込み)の長期優良住宅住宅ローンの住宅ローン控除を受けると13年間で331.70万円
年収700万円の場合は13年間で458.01万円
所得税や住民税からの控除が受けられます。
すると、超低金利の1.0%、住宅ローン控除が受けられる状態で長期固定金利の住宅ローンを組んでおけば、
総支払金額は5469.9万円~5596.3万円でよくなるのです。
この場合、3.0%の住宅ローンを組んだ状態と比較すると
フラット35で今の低金利状態を確定してしまえば、2486万円~2612万円もお得に住宅を購入することができるのです。
ケガや病気で働けなくなった場合団体信用生命保険が残債を負担してくれる
こういった漫画の世界では国や県に貸金業として登録を行わずに法外な金利で貸し付けをする業者による貸し付けを受ける業者を扱っている場合が多いようです。
少し前にグレーゾーン金利なども話題になっていましたがそれよりも上、利息制限法の上限を超えるような利息でローンを組まされてしまっている状態です。そんなことになれば上記の計算式で求めたように、もともと借り入れした何倍ものお金を請求されるのでしょう。
しかし、都市銀行や地銀といったまともな市中銀行などの提供する融資サービスである住宅ローンはそういったものと全く質の違うものです。
銀行の住宅ローンを受ける場合同時に通常団体信用生命保険(団信)というものに加入します。それにより、
ローン返済中にもしものことがあり働けなくなっても、団信からの保険金でローン残債が清算されることとなります。
このように病気や死亡時の住居の不安からご自身やご家族を守れるため、死亡時に支払われる保険料を見直すこともできます。
一生、賃貸のお家に住みたいですか?
賃貸用と購入用の物件とでは、一般的に建物の中に使用されている部材の質の違いが大きいものです。購入するより割高で、より質の低い物件に住む、という、なんとも言えない状態になってしまうわけですね。
また、一般的に若いうちは働いているため定期的な収入が入ってきますが、年を取るとそうはいかない場合がありますよね。
家を買わない方がいい人もいる
あえて買わない方がいい方は事業者などで、事業の為にお金を借りたい方です。
住宅ローンで大きな金額を借りた場合に思ったような金額の事業者ローンが下りないようならやめておいた方がいいかもしれません。
家は一生ものではない
家を購入するとき、「大きな買い物だしここに一生住むことになるのだ」
と非常に意気込んで選ばれている方がおられますが
特にお若い方なんかは、これから購入する家を一生ものだと思わないことが大切です。
なぜなら、家は売ることができるからです。
10年後もし、生活スタイルが変わったりして住み替えたいと思ったときに、10年後の残債近くで家を売ってしまえば10年間、賃貸物件に住んでいたことと変わりません。
さらに、団信のこともあって、万一何かあった場合最低でも住まいを確保しておくことができることも重要なポイントです。
したがって、家は一生ものではなく、ご自身の生活スタイルに合わせて住み替え、最後に
落ち着く場所を選ぶといいと考えていただけたらいいと思います。
まとめ
家を購入し、老後や病気で働けなくなった場合の、住居に関する不安を取り除いてあげることで、安心感、しあわせ度をあげていただけたらと思います。
日本人は新築がお好きであるというデータがあるのですが、中古の物件はお買い得なうえに、非常に質の高いものも多いものです。どちらも併せて検討してみられてはいかがでしょうか。